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2021 · 05 · 29 (Sat) 19:00

変化を続けて55年 「笑点だから」と許されている部分 長寿番組の裏側

『笑点』が55周年を迎えた。
近年、動画配信サービスの発達や、視聴率の基準が世帯からコアターゲット
(13~49歳)重視に変わるなど、テレビを取り巻く状況は大きく変わりつつある。
コンプライアンス順守の風潮も、番組制作の仕方に影響を及ぼしている。
安定飛行を続けるように見える希代の長寿番組は、社会の変化にどう対峙していくのか。
担当プロデューサーに聞いた。

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今の時代、何かすると、ネガティブに拾われてしまう


昨今の『笑点』で目にしなくなったものがある。
林家たい平のオネエキャラ、山田隆夫のダイビング突っ込み……。
視聴者の抗議や世の中の潮流に敏感になっているのだろうか。 「たい平さんのオネエネタは、
LGBTの方々に配慮すべきと判断して3年ほど前にやめました」
(日本テレビ福田一寛プロデューサー) 座布団運びの山田はたい平にイジられると、舞台袖から猛突進して体当たりしていたが、
新型コロナウイルスの蔓延前から、その光景は見られなくなっていた。 「突き飛ばして、指をケガしたんですよね。単なる自爆です(笑)」
(制作会社「ユニオン映画」の飯田達哉プロデューサー)

「木久扇さんが突き飛ばされた時、すごく痛がって『あれはないよ……』と
つぶやいたこともありました。山田さんは手加減できない人なんです(笑)。
ご時世的にやり過ぎるのも良くないという考えもありました。
しかも、コロナで相手に触れられなくなった。いろんなことが積み重なっての結果です」
(福田氏) 『大喜利』で司会の春風亭昇太が山田を紹介する時、
〈落ちぶれた赤レンジャー〉〈『笑点』のゴールデンウィークポイント〉などと
イジり過ぎると、視聴者からクレームが入ることがあるという。

「僕はどちらかというと、そこまで気にしない人間なんですよ。でも、番組を傷つけたり、
メンバーに迷惑をかけたりしてはいけない。
あまり悪目立ちしないように気をつけています。今の時代、何かすると、
ネガティブに拾われてしまう傾向がある。
ポジティブな声があれば、心強いのは確かです。
それに、他の番組と比べて『笑点だから』と許されている部分はある気がします」
(福田氏) たしかに、三遊亭小遊三は「スッポンポン」「ノーパン」「袋とじ」と下ネタを
連発しているし、
林家木久扇は「バカ」「木久蔵ラーメンまずい」とイジられ続けている。 「長年積み重ねてきたキャラクターがありますからね。
『木久扇さんにバカって言うな』という抗議は来ないですね。本人が言っているから、
許されている部分もあると思います」(福田氏)
「僕はどちらかというと、そこまで気にしない人間なんですよ。
でも、番組を傷つけたり、メンバーに迷惑をかけたりしてはいけない。
あまり悪目立ちしないように気をつけています。今の時代、何かすると、
ネガティブに拾われてしまう傾向がある。ポジティブな声があれば、心強いのは確かです。それに、他の番組と比べて『笑点だから』と許されている部分はある気がします」(福田氏)

 
「うっせぇわ」のような流行も取り入れ、時代が掴めるようにしたい

メンバーのネタを含め、『笑点』は“マンネリ”と批判される事もある。
しかし、目に見えない変化が絶えず起こっている。
自称イケメンの小遊三はアラン・ドロン、福山雅治という定番に加え、
最近は自らを横浜流星に例えることもある。
三遊亭好楽は「第7世代」というワードを頻繁に使っている。 「実際、好楽さんが『第7世代』の意味をどこまで理解しているのかわかりません。
知らない言葉を勝手に使いたがる。そこが、おかしいところでね。
本当は知らないんでしょ? と周りから突っ込まれる、
それがキャラクターなんですよ(笑)」(飯田氏) 毎週、9人の作家が100問ほど持ち寄った中から3問に厳選する問題にも、変化が見られる。
今年3月21日の2問目では、Adoの話題曲『うっせぇわ』を使用した。 「都々逸のような他の番組では全然やらないこともしつつ、『うっせぇわ』のような流行も
取り入れる。10年前ならおそらく取り上げていないと思いますが、
全体のバランスを意識しながら、『笑点』を見ていても時代が掴めるようにしたいですね。
子供からお年寄りまであらゆるターゲットの方に楽しんでいただくこと、
それが番組の存在意義だと思っています」(福田氏)

世代交代の準備をしなきゃいけないとは思っている

55周年の笑点松井秀喜氏がに出演 

プロ野球の巨人、ニューヨーク・ヤンキースで活躍した松井秀喜氏が16日放送の
日本テレビ系演芸番組「笑点」に登場した。

松井氏は「背番号のご縁もあり、出演させていただいた」とあいさつ。
特別大喜利として、松井氏が出題した。一問目は「こんなプロ野球選手は嫌だ」。
松井氏が、アクション付きで顔をしかめながら
「こんなプロ野球選手は嫌だ」と言ったあとに出演者が回答した。
二問目は「どこかでまたご一緒できればと思っています。
『○○さん、一緒にやりましょう』というので、メジャー級の答えを」と出題した。
結果、最多の座布団を3枚獲得した林家三平三遊亭小遊三が“ゴジラ賞”を受賞。
直筆サイン入りのバットとグローブを贈呈した松井氏は
「いらなかったら座布団をたたいてほこり取る用に使ってください」と
ジョークを添えてプレゼントした。

笑点55周年 3年ぶり司会の円楽が強権発動

15日に番組開始55周年を迎える、日本テレビ系演芸番組「笑点」
(日曜、後5・30)9日の放送で、
特別大喜利として落語家・三遊亭円楽(71)が司会となり、
その特権で約29年ぶりの席替えが行われることが8日、発表された。

16年5月に司会を務めていた故桂歌丸さんの後継として名乗りを挙げていたが、
春風亭昇太(61)に決まり、現在でもその“遺恨”をネタにしているだけに、
生き生きと仕切った。 さらには“強権発動”で席替えも。
いつもの並びは(左から)三遊亭小遊三(74)、三遊亭好楽(74)、
林家木久扇(83)、林家三平(50)、三遊亭円楽、林家たい平(56)だが、
この日は(左から)たい平、木久扇、三平、好楽、小遊三、昇太という並びとなる。

同番組では、5月を「特別月間」として、笑点がらみのネタや、
メンバーとのコラボネタで少し違った展開の演芸を毎週放送予定。
16日の放送では55周年にふさわしい大物ゲストも登場する。

Last Modified : 2021-05-29

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