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2021 · 06 · 13 (Sun) 11:23

福島第一原発の処理水、海洋放出を政府が決定

日本政府は2021年4月13日、東日本大震災で破壊された東京電力福島第一原子力発電所から

排出されている放射性物質を含む100万トン以上の処理済みの汚染水を、

福島県沖の太平洋に放出する計画を承認した。


この水は、同原発の核燃料を冷却するために使用されているもの。

飲料水と同じ放射能レベルまで希釈してから放出する予定。放出は2年後に始まるという。

数年にわたる議論の末に最終決定が下された。放出計画は完了までに数十年がかかるとみられている。

しかし地元の漁業団体に加え、中国や韓国などがこの計画に反対している。


放射性物質を含んだ水は現在、複雑なろ過プロセスで処理されている。

ほとんどの放射性物質が取り除かれているものの、トリチウムなどが残存している。

処理された水は東電の保有する巨大なタンクに保管されているが、2022年にはタンクが満杯になり、

新たに設置する土地も底をついている。

ロイター通信によると、現在、約130万トンの放射性物質を含む水が保管されている。

これはオリンピック競技用のプール500杯分に相当するという。


反対派の意見

環境保護団体グリーンピースなどは長年、この水の海洋放出に反対してきた。

グリーンピースは、日本政府の計画は「福島の人々をまた裏切る行為だ」と批判している。

国内の漁業従事者からも反対の声が上がっており、この海域での海産物が売れなくなると懸念している。

また、近隣国からもこの決定に対する批判が出ている。韓国外相は12日、決定に先駆けて「遺憾の意」を示した。

中国外交部の趙立堅報道官は、日本に「責任ある行動」を求めた。

「国際的な公共利益と中国国民の健康と安全を守るため、中国は外交チャンネルを通じて日本に深い懸念を伝えた」

一方でアメリカは、「日本は世界的に容認されている核の安全基準を適用している」とみられると述べ、

日本の決定を支持する姿勢を見せている。


処理水の安全性は?

日本政府は、処理水はほとんどの放射性物質が取り除かれ、大幅に希釈されるため、

海に放出しても安全だと主張している。

国際原子力機関(IAEA)は、各国のほかの原発で行われている排水放出に似ているとして、

この計画を支持している。IAEAのラファエル・マリアーノ・グロッシ事務局長は、

「海洋放出はどこでもやっている。目新しいことではなく、スキャンダルでもない」と話した。

科学者も、水に残留している放射性物質は、大量に接種しなければ人体に影響はないと説明。

希釈した処理水には科学的に検知できるリスクはないとしている。


2011年3月11日に東日本を襲ったマグニチュード9の地震は、高さ15メートルの津波を引き起こした。

福島第一原発では、原子炉のメルトダウンを防ぐシステムが揺れに耐えたものの、

津波によって大きなダメージを受け、3機の原子炉がメルトダウンした。

第一原発の冷却システムは数日にわたって止まり、大量の放射性物質が放出された。

このメルトダウンは1986年のチェルノブイリ原発事故以来、最悪の原発事故だった。

地震と津波によって約1万8500人が死亡・行方不明となり、16万人以上が避難生活を余儀なくされた。


地元の人の声

宮城県や、福島県での漁業関係者は、実に不安を抱えています。


Last Modified : 2021-06-13

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