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2021 · 06 · 13 (Sun) 11:38

放射性物質 トリチウムって何?

トリチウムは、「水素の仲間(同位体)」で、放射線を出す放射性物質です。

水素の原子核が陽子1個でできているのに対し、

トリチウムの原子核は陽子1個と中性子2個から構成されており、

「三重水素」とも呼ばれています。


トリチウムは、自然界では宇宙線と大気中の窒素、酸素が反応することで発生し、

主に水の形態で存在しています(降雨中に1~3ベクレル/リットル)。

また、原子力発電による核分裂(三体核分裂※)や中性子とリチウム6との反応によって

発生する人工のトリチウムもあります。


トリチウムの放射能が半分になる期間(半減期)は12.3年です。

放射線の一種であるベータ線を出しますが、そのエネルギーは非常に弱く、

皮ふの表面で止まります。

また、水と同じように新陳代謝などによって排出されるため、人間の体や魚、

貝などの海産物に蓄積されることはありません。


1ベクレルのトリチウムを取り込んだ場合の被ばく量は、

1ベクレルの放射性セシウムを取り込んだ場合の被ばく量の1000分の1程度です。


※三体核分裂:ウランが核分裂によって3つの破片に割れる反応で、

核分裂のうちの約0.01%


身の周りにもあるトリチウム

トリチウムは中性子を2個含むことで不安定となり、トリチウムが崩壊しヘリウムに

変化する際にベータ線を放出する。

ベータ線はアルミニウムなどの薄い金属板で遮断できるため、

DNAを切断する力はそれほど高くはない。

ただ、トリチウムがヘリウムに半分変わるのに12.3年(半減期)かかるため、

長期間放射線を出し続ける。


トリチウムは原子力発電によって発生するほか、宇宙から降り注ぐ放射線(宇宙線)と

大気の反応でも発生する。自然界に多く存在しており、雨水や海水、水道水などにも

含まれている。

トリチウムはもともと身の周りに存在するうえ、

今回は汚染水中のトリチウムの濃度を基準値よりも大きく引き下げて海洋に放出するため、

安全性については高いといえそうだ。


だが、消費者心理に与える影響は極めて大きいことは否定できないだろう。

海洋放出までの2年間で、福島産水産物に対する買い控えなどの風評被害の発生を

どのようにして抑えるのか。風評被害対策には東京電力が当たる。

同社に課せられた課題はあまりにも大きいと言わざるを得ない。


DNAを切断する放射線

放射性物質とは、放射線を出す物質のことで、放射線とは、高いエネルギーを持った

アルファ線やベータ線、中性子線などの粒子放射線と、ガンマ線やX線などの電磁波を指す。

また放射能という言葉もあり、これは放射線を出す能力をいう。

放射線は物を通り抜ける力を持ち、種類によってその力には差がある。

アルファ線は紙を通り抜けることができず、ベータ線はアルミニウムなどの薄い金属板を

通り抜けることができない。

これに対しガンマ線やX線は鉛や厚い鉄板でないと遮断することができず、

中性子線を遮断するためにはコンクリートや水槽が必要になる。

これら放射線には細胞内にある遺伝子(DNA)を切断する力がある。

DNAは四つの塩基が連なった2本鎖の構造をしており、1本だけの切断であれば、

DNAの修復が可能だが、2本とも切断されると修復ができなくなり、

細胞のがん化などの危険性が高まる。

その一方で、がん細胞は放射線を当てると修復しきれずに細胞が死滅するため、

がんの治療に放射線が使われるほか、放射線でDNAを傷つけることで

植物の品種改良なども可能になる。


トリチウムは、実は水爆の爆発源にもなっています。

トリチウムに 1億以上の熱を与えて、核反応を起こさせ 

核分裂するエネルギーが水爆の原理です。

安心基準を満たしているとはいえ、自然界以上のトリチウムを放出しても

安全なのでしょうか?

例えば、海底火山が怒ったとしてそれでトリチウムの核反応が起こりうる

可能性もあるという事です。




Last Modified : 2021-06-13

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